「Instagramに何を投稿すればフォロワー(ファン)を増やせるのか、イマイチよくわからない」
「どのような使い方をすればインスタグラムを集客・販促手段として活用することができるの?」
「インスタ萎えだけは避けたい!」
Stock footage provided by Videvo, downloaded from https://www.videvo.net
インスタグラム(Instagram)は、写真や動画を共有してお店やブランドのイメージを向上し、写真から直接商品を販売することもできるソーシャルメディアで、最近はリアル店舗への集客の誘導も得意とします 。
2019年6月現在、日本におけるアクティブユーザーは3300万人程度と膨大で、コツさえつかめば爆発的にリーチ力が高く、確度の高い見込み顧客を引き寄せられる集客手段です。
インスタグラム集客で、非常に低コストで新規の集客を獲得でき、そしてリピート率を向上させ、ファンを量産化しましょう。
デジタルマーケティングを支援するデジマチェーンが、インスタグラム集客に使用するための費用、メリット・デメリット、効果的に使って集客につなげるインスタグラムの始め方、そしてインスタ集客を爆発させる13個の方法を説明します。
目次
1.なぜ今インスタグラム集客なのか?
最近では、何か調べ物をする際やお出かけ情報を調べる際に、GoogleやYahoo!といった検索エンジンよりも、まずはインスタグラムで検索するという層も増加中です。
マーケティング リサーチ キャンプのモバイル&ソーシャルメディア月次定点調査2019年6月度調査によると、スマートフォンユーザーが流行ファッションの情報収集をする際に使用するサービスは以下のような順位でした。
- Instagram(29.4%)
- Google(28.3%)
- そのほかのサービス(23.8%)
1.1ポイントの差とはいえ、インスタグラムが検索業界の雄Googleを抜いていたのです。
男女別に見てみると、男性は「Google」が最も多く(35.8%)、次いで「Instagram」(21.0%)だったのに対し、女性は「Instagram」(35.7%)、「そのほかのサービス」(27.3%)という順でした。
GoogleやYahoo!の検索は、検索結果に商業臭や広告臭が強く、リアルな意見が反映されていないと感じ、Instagramでの検索を最初に行うことを好む若い層が大勢います。
特にスマホを使いこなす女性層は検索するカテゴリーによって、インスタグラムとGoogleを上手に使い分けていることがわかります。
Google検索は無意味?
多くのユーザーは年代・性別・検索カテゴリーによって、検索の入り口をインスタグラムやGoogleで巧みに使い分けています。
しかし、入り口にインスタグラム検索を使うユーザーの多くも、「インスタグラムで見つけてWEB検索(Google検索)に移動して検索し直す」というユーザーが少なくありません。
つまり、入り口がインスタグラムなどのSNS検索であっても、出口にはGoogle検索を使うのです。
最初からGoogle検索を使うユーザーと合わせて考えると、検索全体の比率ではまだまだGoogle検索は巨人といえる存在であり続けるでしょう。
効果的な集客のためにはSEOやGoogle検索広告といったGoogle検索とインスタグラムなどのSNSの両方を意識した集客戦略は欠かせないでしょう。
Google検索広告やYouTube広告などのGoogle広告でビジネスを爆発的に展開する方法を学べるオンライン講座をご検討ください。
Twitter・Facebookとインスタグラムの違いは?
インスタグラムは、他のメジャーなSNSであるTwitterやFacebookと大きく違う特徴は、「写真・動画を使用して情報を直感的に伝える・コミュニケーションをする」ことです。
美味しそうな料理写真やペットの愛らしい動き、風光明媚な観光スポットの写真など、テキストでは伝わりにくい魅力や情報を直感的に伝達できることができます。
Twitterは、基本的にはテキストをベースにしたコミュニケーションが売りですし、最近は各々の趣味嗜好が合うユーザー間のコミュニティが出来上がっており、なかなか新規で参入しにくい状況です。
Facebookは、画像・動画・テキスト何でも大丈夫なSNSですが、もともと閉じられた知人や友人の中でのコミュニケーションを促進ツールです。
美しい写真や動画を見たユーザーが「行ってみたい」、「食べてみたい」、「感じたい」、などのアクションを起こさせる力がインスタグラムの最大の魅力です 。
写真・動画を見た人にインパクトを与えるため、ダイレクトなレスポンスを起こさせる可能性が高いメディアと言えます。
2.インスタグラム集客の費用
インスタグラム集客に必要な費用は「ゼロ」です。
正確にいえば、無料でビジネスアカウントを開設し、動画や画像を何枚でも投稿できます。
お金がかかるのはインスタグラムに広告を出稿した時だけです。
インスタグラム広告の始め方については以下の記事を参考にできます。
法人やお店などの企業だけでなく、個人名義でもビジネスアカウントを開設できます。
多くの会社や商店は、無料ビジネスアカウントで自社の製品やサービスの様子、店舗の外観、内観を投稿して集客につなげています。
3.集客におけるインスタグラムのメリットとデメリット
他の集客方法と同様に、インスタグラムにもメリットとデメリットがあります。
インスタグラムを集客に活用するメリットは以下のとおりです。
インスタグラムで集客作業をする際に、気をつけるべきデメリットが以下の2点です。
それぞれメリット・デメリットについて以下で説明します。
メリット1.手軽に取り組める
インスタグラムは自分のタイミングで開始、更新が可能なため、最も手軽に取り組める集客手法の一つです。
多くの方は、1人、もしくは2人で内製運用しています。
もし成果が小さくなって終了する際も、簡単に撤退できるので経営へのインパクトはほとんどありません。
メリット2.見込み顧客の長期記憶に残る
インパクトがある画像や動画は、見込み顧客の長期記憶に残りやすいです。
テキスト中心の広告であれば、2回目以降はほぼ素通りされるような広告であっても、画像や動画を載せることによって広告飽きを防ぎ、見込み顧客の記憶に残る広告となり、拡散を誘発します。
メリット3.双方向のコミュニケーションが可能
インスタグラムは、一方的な情報発信だけでなく、顧客があなたの会社のサービスについてインスタグラムに投稿したり、あなたの投稿にコメントしたりすることもできます。
ダイレクトメッセージ機能で、他のユーザーと直接メッセージを交換できるのも大きな魅力です。
顧客とのインタラクティブ(双方向)な交流を行って、インスタグラムの強みを活用しましょう。
メリット4.他の集客方法との連動を取りやすい
インスタグラムは他の集客方法と連動して集客効果を高めることができます。
インスタグラムから、ホームページやブログへスムーズに展開できますし、他のSNS(TwitterやFacebook)との連動性も高いです。
インスタグラムでの投稿は、TwitterやFacebookに自動的に投稿するようにして集客効果を高めましょう。
メリット5.ユーザーをダイレクトに購買へ動かすアプリケーションへ進化している
インスタグラムはショッピング機能の追加で、ユーザーをダイレクトに購買へ動かすアプリケーションへと進化しました。
もはや単なるブランディングや広告としてのプラットフォームではありません。
これからは宣伝やブランディングの場としてだけではなく、ネットショッピングのプラットフォームとしても世界的に存在感を高めていくでしょう。
デメリット1.宣伝だけのアカウントやビジネス色が強い投稿は敬遠される
適当に写真を撮って闇雲に投稿を重ねるだけでは、ファンを増やすどころか逆に企業イメージを低下させる可能性もあります。
あまりにも広告臭がするアカウントや、ビジネス色が強い投稿などは、インスタ萎えとも呼ばれて、特に若い世代からは敬遠されがちです。
自社のホームページやブログにしつこく誘導する投稿や、似たような画像で事務的なセールストークを連続投稿するのは避けましょう。
デメリット2.他のSNSに比べてフォローのハードル高い
インスタグラムは、実は他のソーシャルメディアに比べてフォロワーが増えにくい性質を持っています。
例えばTwitterは、主に短文のテキストで投稿されるSNSです。
なので、ユーザーにとって関心度の低い投稿が表示されたとしても、Twitterでは他の多くのツイートに紛れてしまい、特に目立つわけではありません。
それで、多くのTwitterユーザーは、関心のありそうなアカウントを気軽にフォローする傾向があります。
一方、インスタグラムのような写真ベースのSNSでは、投稿された画像がスマートフォンの画面の大半を占有する事になります。
それでインスタグラムのユーザーは、特に好むアカウントだけをよく選んでフォローする傾向があるのです。
ですから、インスタグラムで集客する場合は、会社にとって有益な情報という観点ではなく、あくまでユーザーにとって有益な情報だけを発信することを気に留めましょう。
4.インスタグラムの始め方
インスタグラムの始め方は公式ウェブサイト にアクセスする、もしくはスマートフォンのアプリストアでダウンロードをしてアカウントを作成すればすぐに始める事ができます。
アカウントの登録にはFacebookアカウントか、電話番号、メールアドレスのいずれかが必要になります。
入力した電話番号もしくはメールアドレス宛てに、6桁の認証コードが記載されたSMSまたはメールが届くので、認証コードを入力して、名前、パスワード、ユーザーネームを入力したら完了です。
もし、既にインスタグラムの個人用アカウントを持っている場合は、そのアカウントをビジネスアカウントに切り替えることもできます。
クレジットカードの登録も不要で、すぐに手続きすることが可能です。
ビジネスアカウント開設の詳しい手順は、こちらの公式説明をごらんください。
設定するプロフィール写真や自己紹介欄は、オーディエンスがフォローの可否を決める重要な要素になるため、自社の雰囲気やホームページ、ブログの情報がわかるようにしましょう。
ビジネスアカウントに切り替えるメリット
ビジネスアカウントにするとビジネスプロフィールを設定でき、店舗地図情報・予約電話番号・メールアドレスを登録できます。
ビジネスプロフィールに変更することで、企業に直接コンタクトできるようになります。
登録した情報はアカウントページに「連絡先」として表示されます。
自社のインスタグラムアカウントを訪れてくれたユーザーとのコンタクトを確実にするために、ビジネスアカウント設定は必須です。
さらに、ビジネスアカウントにすると、広告をインスタグラムに出稿できるようにもなるので、露出を高めることができ、インサイト機能による投稿や広告の分析も無料でできるようになります。
無料で簡単にできますので、ビジネスアカウントに移行しておくことを強くお勧めします。
個人のインスタグラムアカウントをビジネスアカウントに切り替える手順
インスタグラムをビジネスアカウントへ切り替える際に、あらかじめ店舗用のFacebookページを作成しておく必要がありますので、店舗用のFacebookページがない場合はそちらの準備をしておきましょう。
インスタグラムのプロフィール画面に移動して、プロフィール画面右上の歯車アイコンが設定なので、設定ボタンを押します。
オプションの設定メニューから「ビジネスプロフィールに切り替える」をタップするとインスタグラムビジネスツールの設定画面が表示されるので、「Facebookアカウントでログイン」を選択します。
現在管理しているすべてのFacebookページが表示されているので、関連付けたいアカウントを選択して、メールアドレス、電話番号、住所のうち最低1つを入力したら完了です。
なお、ビジネスプロフィールに追加可能な「メールアドレス」「電話番号」「住所」のそれぞれを入力することで画面上に「連絡する」を表示することができます。
メールアドレスなら「メール」、電話番号なら「通話」、住所なら「道順を表示する」というオプションが表示可能です。
インスタの始め方の注意点
インスタグラムの始め方は簡単ですが、注意しなければならない以下の点があります。
- ビジネスプロフィールの住所の入力は必須ではない
- ビジネスプロフィールではFacebookとのシェアができない
その注意点をご説明します。
#1.ビジネスプロフィールの住所の入力は必須ではない
個人アカウントからビジネスアカウントに切り替える際、「住所」「電話番号」「メールアドレス」の入力を求められますが、必ずしも全て入力する必要はありません。
住所を知られたくない人もいるので「電話番号」か「メールアドレス」のどちらかを入力すればアカウントを切り替えることが可能です。
#2.ビジネスプロフィールではFacebookとのシェアができない
ビジネスプロフィールに切り替えたアカウントは、個人アカウントと違って、設定で登録したFacebookのアカウントでしか投稿やシェアができません。
5.インスタグラム萎えを避ける集客方法13の注意点
インスタグラムでの集客に成功するために、以下の15個の方法を確実に実行しましょう。
- インスタグラムアカウントを積極的にアピールする
- 定期的に高クオリティ画像を配信
- 投稿文章には「学び」or「共感」を最初の35字に凝縮する
- ライバルが多くないハッシュタグを活用する
- コメントで見込み顧客とのコミュニケーション
- 世界観を損なう過去の写真は勇気を持って削除する
- 具体的な集客ターゲットを意識する
- 見込み顧客の動線を明確化する
- フェイスブックやツイッターと連携させる
- ジオタグ(位置情報)で集客効率を上げる
- インスタ限定キャンペーンを行う
- 店舗であればインスタ映えスポットをつくる
- インフルエンサーマーケティングを活用する
一つ一つの施策は大きなコストはかかりませんし、難しくありません。
すべての施策を実行することで、それぞれの施策が有機的に連携して爆発的な集客効果を生んでくれるでしょう。
インスタグラムアカウントを積極的にアピールする
以下のような場所にアクセスURLやネームタグ、QRコードを掲載して、インスタグラムで情報発信していることを積極的にアピールしましょう。
- 店頭のポスター、ポップ
- パンフレット
- チラシ
- 名刺
- ホームページ
- ブログ
- 他のSNS(TwitterやFacebookなど)
アピールする場合は、単に「インスタはじめました」ではなく、「XXXの実際の使用映像が見られます」など、具体的な内容をアピールすると、エンゲージメントやフォロワーの増加に繋がります。
自社の商品やサービスを試してくれた顧客にも、インスタグラムでのレビューを積極的に勧めましょう。
インスタグラムのアカウントをフォローした人のためだけの割引や、他のサービスを用意するのも効果的です。
クーポンを配布すると興味を持ってくれるユーザーから投稿を見て貰える可能性が高くなります。
店舗がある場合は、以下のような店舗情報をユーザーに分かりやすく、漏れがないように記載しましょう。
- 店舗の場所
- 店で扱っている商品やサービス
- 公式サイトURLもしくは登録してるポータルサイトへのリンク
- 店の特長や売り
- 英語など多言語の表記(外国人需要もある場合)
定期的に高クオリティ画像を配信
投稿は「継続的」に「高クオリティな写真や動画」を上げる事が重要です。
インスタのフォローしてくれている人のホーム画面(フィード)やハッシュタグの検索での表示順位には、作成した日にちが影響するため、投稿してから1日経過すると表示順位はかなり下がります。
そうなると投稿した記事がお客様から見つけにくい状態となるので、投稿は最低でも一日に一回行いましょう。
ユーザーは、クオリティの高い写真や動画を継続的に楽しみたいという思いからフォローしてくれるのです。
高クオリティと言っても一眼レフを購入する必要はありません。
ある程度新しい機種のスマートフォンと、簡単な無料画像編集アプリがあれば十分です。
ファンを増やすためにはマメな投稿、高品質な投稿を心掛けましょう。
「学び」or「共感」を投稿最初の35字に凝縮する
画像の下に表示される説明文(キャプション)には、訪問者にとって「学び」となる新しい情報、または感情に訴えて「共感」を得られる言葉をギュッと盛り込みましょう。
「今日は展示会楽しかった!皆様来てくれてありがとう!」というような感想文や日記のようにならないようにしましょう。
説明文は最初の35文字程度だけが表示されているので、重要なことは最初に書くのが基本です。
改行するとそこまでしか表示されないので、長く表示したい時には不用意な改行はやめましょう。
訪問者にとってわかりやすくメリットのあるような投稿をすることで、他の投稿もチェックしてくれる可能性が高いです。
画像の下のテキスト文の最初の文字だけが全角で最初の35文字程度表示されているので、重要なことは最初に書くようにしましょう。
改行するとそこまでしか表示されないため、不用意な改行は控えましょう。
ライバルが多くないハッシュタグを活用する
インスタグラムでの集客には投稿のハッシュタグ(#)の選定が鍵を握ります。
多くのInstagramユーザーはハッシュタグで検索するからです。
例えば、投稿が化粧品の口コミといった特徴・性質があるとすると、#化粧品口コミ #コスメ口コミ というふうに記載できます。例えば「新しい化粧品を試したいな」という気分になったユーザーはハッシュタグ検索して、製品情報や実際の使用感の写真・口コミを調べることができるのです。
一部では、ハッシュタグをつけることは時代遅れだという主張もあります。
確かに過剰なハッシュタグは読み手のリーダビリティを損なうでしょう。
しかし、ハッシュタグの力をまったく使わずに済むのは、ごく一部の有名インスタグラマーのみというのが現実です。
しかし、投稿数が多い一般的な用語のハッシュタグ(ビッグタグ)を設定しても、他の多くの投稿の中に埋もれてしまいかねません。
ハッシュタグ検索の例として、都内で新規開店するカフェをインスタグラムで周知したいとします。
その場合、「#カフェ 」という一般的な用語では、何万というライバルの新規投稿の中でタイムラインの後ろの方に埋もれてしまう可能性が高いです。
しかし、「#品川ベーカリーカフェ 」や「#東京グルテンフリーカフェ 」というハッシュタグであれば投稿数が比較的少ないでしょう。
投稿数が比較的少ないハッシュタグであれば、長時間タイムラインにとどまリ、眼に触れる確率が高くなります。
だからといって、まだ新規開店して間もない店名や社名をハッシュタグに使っても、検索数も少ないので誰の眼にも触れないでしょう。
投稿数がそれほど多くなく、かつ検索されやすいハッシュタグを付けるのが初期のセオリーです。
#1.オリジナルハッシュタグを活用できるか
ある程度の認知度を得ている場合は、店舗専用のハッシュタグを用意しておきます。
オリジナルハッシュタグの作り方は店舗名、地域名、看板商品などを組み合わせて作ります。
店舗名+地域名なら「#●●ショップ東京」「#●●カフェ横浜店」のようにハッシュタグ一つで店舗を特定できるとユーザーにとっても分かりやすいです。
店に来てくれたお客さんにそのハッシュタグをつけてインスタグラムに投稿するように促すことで2次拡散も狙えます。
ただし、あまり長くて分かりにくいハッシュタグを作っても、検索性が悪くなるなど、投稿に付けるのが面倒に思われて受け入れてもらえないケースもあります。
シンプルにわかりやすいオリジナルハッシュタグを作るようにしましょう。
#2.ハッシュタグで見込み顧客を探す
ハッシュタグは他の投稿者の関心情報を示す宝の山でもあります。
自社の売りであるサービスや商品に関するハッシュタグ(#居酒屋 #エリアなど)を検索して、自社に関する投稿があったらいいね!やフォローするようにします。
また、利用してくださったお客様の投稿をハッシュタグ検索で探して、フォローの申請やいいね!をしましょう。
どんなユーザーが、どれくらいの関心度で、そのサービスや商品に興味があるかという重要な情報を得ることができます。
いいね!やコメントを残すことで、コンタクトのチャンスが生まれるでしょうし、ホームページやブログへのアクセスを促進できる可能性もあるでしょう。
プロフィールにブログやホームページのURLを必ず記載しましょう。
コメントで見込み顧客とのコミュニケーション
もし、インスタグラムの投稿にお客さんがコメントしてくれたら、迅速に誠意を持って対応しましょう。
そのお客さんにも満足してもらえますし、やり取りを見た他のお客さんもアカウントに愛着が湧きコメントをくれるようになるかもしれません。
クレームなどのネガティブなコメントであっても、誠実に回答することで顧客満足度を高めることにつなげられます。
クレームは店舗のサービス向上のヒントとなりますし、コメントのやり取りが増えるほどアカウントに愛着を持ってもらえるようになるかもしれません。
コメントをくれるお客さんは、実は最も確度の高い見込み顧客です。
世界観を損なう過去の写真は削除する
インスタグラムは自社の「顔」になるので、全体の世界観を統一して、訪問者がフォロワーになりたい、そして自社のウェブサイトにアクセスしたいと思ってもらうことを意識しましょう。
例えば、カフェの画像を好んで見て回るユーザー、そして気になったカフェには遠出してでも訪れるユーザーが一定層存在します。
カフェの雰囲気やメニューの写真を見たいと思っているのに、肝心のカフェのアカウントでオーナーの趣味である魚釣りの画像が多く投稿されているのを目にしたユーザーは、そのカフェのアカウントへの興味は無くなってしまいます。
投稿を見て興味をもってくれた見込み顧客は、プロフィールページを見てくれるでしょう。
そのときに一覧表示される過去の投稿が、世界観の統一感がなく配色もバラバラの写真ではフォローされません。
ビジネスアカウントに切り替える前に投稿した、クオリティの低い写真や動画は思い切って削除(アーカイブ)してしまうのも一つの選択肢です。
自社の世界観と合わない写真は思い切って削除して、トンマナを意識したクオリティの高い動画や写真のみを残してアカウント全体を洗練させていきましょう。
具体的な集客ターゲットを意識する
インスタグラムで集客していくためにはまずは具体的な集客ターゲットを設定し、そのターゲットにアピールできる写真や動画を投稿しましょう。
なんとなくという理由だけで写真を投稿したり、目的もない文章を投稿しても集客や宣伝には結びつきません。
例えば、自社の製品やサービスのターゲットが、都市部に住むミドル年代の女性ならば、ミドル女性受けする華やかなスポットや高級感を取り入れた投稿を主体にします。
もしターゲットがスポーツ好きの男子大学生なら、エネルギッシュでスポーティな写真を一貫して投稿すればテーマが伝わりやすくなります。
具体的には、性別・年齢・居住地・趣味や関心などでターゲティング設定を行いましょう。
自社のインスタグラムを見てくれている人の属性は、インスタグラムのインサイト機能で確認することができます。
見込み顧客の動線を明確化する
投稿を見てくれた人に対して、来店・購買・見積もり依頼といった具体的なアクションを起こしてもらう導線を明確にしましょう。
ただし、インスタグラムの投稿には、ウェブサイトへのリンクを直接埋め込むことはできません。
しかし、投稿すべてにプロフィールへのリンク(@+アカウント名)を挿入することでプロフィールへ誘導することはできます。
そして、プロフィール内に自社サイトへの誘導リンクを埋め込むことで、顧客のネクストアクションを促すことができるでしょう。
インスタの利用目的を明確にすることも重要です。
たとえば「いいね!」を沢山貰うことや、お客様とのコミュニケーションを充実させるなど、最終目的は問合せの増加なのか、自社サイトへのアクセスなのか、そして最終目的の手前に位置する中間目標も同時に意識しましょう。
インスタの利用は必ずしも最終目的に達せずとも間接的にユーザーに影響を与えることができるからです。
インスタの投稿を見て問合せをしなかったとしても、直接店舗に来店してくれるケースや購入してくれるケースも起こるため、複数のケースを想定しましょう。
フェイスブックやツイッターと連携させる
自社のインスタアカウントの認知度を高めるためには、ほかのSNSと連携させることが必要です。
インスタグラムは他のSNSと比べて拡散力が高くないので、より多くのユーザーにアカウントを見てもらうために、フェイスブックやツイッターなどと連携させて、まずはあなたのお店を知っている人にインスタで情報発信していることを伝えて、フォローしてもらいましょう。
ジオタグ(位置情報)で集客効率を上げる
ジオタグ(位置情報)付きの投稿に表示される写真撮影場所をクリックすると、Googleマップで同じ位置情報を使った他の人の投稿が表示されます。
ジオタグを活用することで、同じ位置情報を付けた人や、検索画面でその位置を検索した人が投稿を見てくれるチャンスが大きくなります。
「代々木公園」といったピンポイントなジオタグでもいいですし、「Tokyo,Japan」といった広範囲なジオタグ設定でも構いません。
インスタ限定キャンペーンを行う
インスタグラムの投稿を使ってクーポンを配布することで、ユーザーにとってダイレクトなメリットを生み出せます。
せっかくアカウントをフォローしてもらえても、ユーザーにとってメリットのある情報を配信しなければユーザーは離れて行ってしまいます。
インスタグラムで、定期的にお得な情報やクーポンなどを配信して、ユーザーの興味関心を引き出し、集客に結びつけましょう
インスタ映えスポットをつくる
店舗であれば、お客さんが写真を撮ってインスタグラムに投稿したくなるような商品やスポットを用意してみましょう。
店名が入ったオリジナルのハッシュタグとあわせて、写真をインスタグラムに投稿してもらうことでブランディングにつながります。
さらに、「店内で写真を撮ってくれた人にプレゼント差し上げます」といったキャンペーンを打つことで、お客さんにメリットが生まれるので、さらに話題になりやすくなります。
インフルエンサーマーケティングを活用する
インフルエンサーマーケティングとは、フォロワーが数万人~数十万人いるような人気インスタグラマーを店舗に招待したり、サービスを体験してもらって、投稿をしてもらいお店のPRをする手法です。
アピールする方法のひとつとして費用がかかりますが、強いアピールとなります。
テレビCMや新聞広告といった従来のマスメディア広告に比べて、以下のようなメリットがあります。
- 情報が狙ったターゲットに届きやすい
- 有名人が発信するので訴求力が高い
- 口コミで広く拡散されやすい
インフルエンサーマーケティングの費用は「フォロワー単価」で算出されることが多いです。
積極的にターゲットとなるユーザーのプロフィールをフォローしたり、投稿に「いいね!」したりして、自分のプロフィールに気付いてもらい、フォローしてもらう方法も有効です。
6.インスタグラム集客の基礎用語(KPI)
インスタグラムでは、集客効果を可視化するための機能が標準で搭載されています。
どのようなマーケティング手法においても共通の課題ですが、その施策を実地した事による効果をきちんと定量的に測定することが大事です。
インスタグラムでは、各投稿の「インサイトを見る」というリンクから、以下のような多くの指標を検証できます。
フォロワー数
フォロワー数とは、あなたのアカウントをフォロー登録しているファンの数です。
自社・自社製品のブランディングが目的の場合には、フォロワー数の増加が主な指標として使われる事が多いでしょう。
フォロワーが増える事によって商品情報や企業の認知度向上が期待できるからです。
そして「いいね!」とコメントが多ければ、そのあとの知人以外のフォロアー獲得に役に立ちます。
逆に「いいね!」やコメントがなければ、上位表示されにくくなり、表示回数(インプレッション)も下がるのでフォロワー数の増加を目指しましょう。
エンゲージメント
「エンゲージメント」とは聞き慣れない言葉ですが、要は「ポジティブな反応」のことです。
インスタグラムにおいては「いいね!」をもらったり、コメントがつく等の良いリアクション全般を指します。
エンゲージメントが高い投稿は、人気投稿として取り上げられやすくなるため、重視すべき指標です。
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これらの指標から、パフォーマンスの良い投稿を分析できるので、ユーザーのインサイト(潜在的な欲求)を探り、今後の投稿の改善につなげましょう。
まとめ
「百聞は一見にしかず」という言葉があるように、インスタグラムは直感的に密度の高い情報を伝えることができます。
中小企業としても、集客プロモーションとして活用する価値の高いプラットフォームです。
インスタグラムの始め方はすぐに始められる事がメリットではありますが、インスタの始め方にも注意が必要ですし、日々の業務に加えてインスタグラムの継続的な投稿・運用に取り組むには時間も労力も必要です。
コストパフォーマンスを考えると、SNSマーケティングのノウハウが豊富な専門の事業者へ運用を代行してもらうか、セミナーやオンラインレッスンに参加することが好ましいでしょう。