こんな疑問を持つ方におすすめ記事です

「カイロプラクティックサロンの開業作業が、何から手をつければいいのかわからない」
「新規顧客を増やすにはどうすればいいの?」
「広告を出しても、いまいち集客効果を実感できない」

高齢化社会の影響や若年層の予防医学に対する興味関心の高まりから、人気のカイロプラクティック業界のマーケット規模は今後さらなる成長を遂げると考えられています。

しかしカイロプラクティックサロンの開業を考えてはみたものの、多くの方が上記のような集客の悩みにぶつかります。

実は、開業前のステップで集客を見据えた準備を行えば行き詰まる確率を下げることが可能です。

カイロプラクティック業界に合った集客方法の種類と、その「組み合わせ」を理解して、お客がお客を呼んでくれる集客失敗知らずの人気サロンを作り上げましょう。

この記事では、カイロプラクティック業界で開業するにあたり必要なステップや、集客方法の組み合わせ、効果的な宣伝方法などをご紹介します。

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1.カイロプラクティックサロンの起業で必要なことは?

カイロプラクティックサロン開業についての関連法規はないので、行政の許認可は必要ありません。

カイロプラクターになるための国家資格もないです。

民間の資格であれば講習や養成所、学校などで必要課程を修了することで取得できます。

一般的な開業手続きや届出は以下の表を参考にしてください。

区分 手続き 関係官公庁
個人 開業届と青色申告 税務署
法人 健康保険・厚生年金関連 社会保険事務所
法人 雇用保険関連 公共職業安定所
法人 労災保険関連 労働基準監督署
法人 税金 税務署

開業前の集客アクションが重要

カイロプラクティックサロンの開業で重要なのは、業界に特化したポータルサイトへの登録など、開業前の段階から集客アクションを起こすことです。

ホットペッパービューティーエキテンといった業界に特化したポータルサイトへの店舗情報登録が有効です。

せっかく新規サロン開業にこぎつけたとしても、街の人々の大半は新しいカイロプラクティックサロンが開業した事実には気づかないものです。

通りすがりの方は看板を気にかけるかもしれませんが、その方が運良くカイロプラクティックサロンを探している顧客である確率は高くありません。

事前の宣伝なくしては、開業日からの集客を促すことは不可能なのです。

なにを情報発信するか?

ポータルサイトで店舗を宣伝する際は、顧客が宣伝を見て「いつ・なにが・どこで」オープンするのかが具体的に分かるように、以下の情報は必ず掲載しましょう。

  • 新規開院であること
  • 開院日
  • カイロプラクティックサロン名
  • 施術内容と料金

大切なのは、開業前から開業後の集客を見据えて、業界に特化したポータルサイトへの店舗情報登録の準備を始めておくことです。

2.カイロプラクティックで失敗しない開業資金モデル

以下の表は、店舗用物件を都心のビルで借りて、カイロプラクティックサロンを開業した場合の資金モデルです。

どこで、どのような物件を選ぶかによって貸借料や内装工事費、空調費などの初期投資額は大きく異なります。

項目 初期投資額
物件の貸借料(保証金、敷金、礼金、開業前家賃) 約300万
物件の内装工事費、空調費 約150万
看板・備品等 約100万
広告費 約30万
その他雑費 約100万
合計 約680万円

*地域や個別ケースによって大きく異なります

カイロプラクティックサロンの開業の流れのなかで必要な資金は、不動産関連費用が大半を占めることがわかります。

低コストで開業するのであれば、自宅やマンションの一室でのサロン開業を検討してもいいかもしれません。

開業資金調達に利用できる補助金・融資

カイロプラクティックサロンの開業資金調達に利用できる補助金・融資を積極的に活用しましょう。

開業に必要なものを購入する資金の調達には、日本政策金融公庫の新創業融資を利用できる可能性があります。

新創業融資は、政府系金融機関である日本政策金融公庫で、無担保・無保証・連帯保証人・スピード融資で融資を受けられる有利な融資制度です。

新創業融資について説明しています。

加えて、新規事業として開業を検討中であれば、返済義務のない小規模事業者持続化補助金を活用できるかもしれません。

小規模事業者持続化補助金について説明しています。

2.カイロプラクティックサロンの運営方法

カイロプラクティックサロンの運営方法として以下の3種類が挙げられ、メリット・デメリット・集客方法などが異なります。

  1. 単独運営
  2. 連盟加入
  3. FC運営

以下の表に特徴をまとめましたので、自分に合った運営形態を確認しましょう。

メリット デメリット 集客の困難度 おすすめの集客方法
単独運営 経営の自由度が高い 経営管理を全て自身で行わなければならない。 高い 口コミ、紹介
チラシのポスティング
ブログ、ホームページ
SNS
連盟加入 同業種でのつながりを得られ事業ノウハウを交換できる 加盟金および毎月の連盟費といったコストがかかる 中程度 口コミ、紹介
チラシのポスティング
ブログ、ホームページ
FC運営(フランチャイズ) 運営実績があり、経営ノウハウやネームバリューを利用できる 加盟金やFCフィーなどのコストがかかる
経営の自由度が低い
低い 口コミ、紹介
チラシのポスティング
ホームページ

ここで注目すべき点は、経営の自由度が高いほど集客の困難度も高くなる点です。

困難度の違いを小売商店で例えると、知らない街では、単独運営である「○○商店」に飛び込みで入るよりも、大手FC運営である「セブンイレブン」のほうが足を踏み入れやすいものです。

FC店舗は各店舗統一されたサービスを提供することで、集客力を伸ばしているのです。

しかし個人商店は、大手FC本部の集客力をあてにはできない代わりに、自由に集客方法を選択することができます。

実は、カイロプラクティックサロン業界では、まだまだ絶対的な大手のFC運営元は少ないのが現状です。

単独運営のよさである「集客方法の選択と組み合わせが自由」という点を活かし、集客力を拡大させて利益を得やすい業界であると言えます。

3.カイロプラクティックにおすすめの集客方法5選

「集客は足し算ではなく掛け算」と言われますから、組み合わせ自体で何倍、何十倍にもなるのが集客力です。

カイロプラクティックサロンには以下の集客方法の組み合わせがおすすめです。

  1. 大きな集客効果を発揮する口コミ・紹介
  2. チラシのポスティングで周辺地域住民へアプローチ
  3. ブログやホームページでの情報発信
  4. ジオターゲティング広告
  5. インスタグラムを代表とするSNS

それぞれの方法について説明します。

(1)大きな集客効果を発揮する口コミ・紹介

カイロプラクティックサロンで、口コミ・紹介による集客に威力を発揮するのは紹介カードの導入です。

口コミ・紹介は集客で最大の効果を発揮する方法と言われており、その理由は心理学的にも立証されています。

心理学では「ウインザー効果」と呼ばれます。

例えばカフェの店員に「うちのカフェはコーヒーが美味しくて、居心地がいいですよ」と言われるよりも、「あのカフェはコーヒーが美味しくて、居心地がいいよ」と第三者から言われた方が信憑性が高まる、という心理効果です。

この心理効果を活かして、多くのサロンで紹介カードのシステムを導入しています。

初回来院時の会計の際、「ご家族やお友達で肩こりにお悩みの方はいませんか?」と顧客に問いかけるのです。

そして、「今、紹介キャンペーンをやっていて、紹介した方には、次回30分施術時間をサービスしています。紹介されて来店した方は初回1000円オフになるんです。」と、双方にメリットがある紹介カードを渡します。

口コミで紹介する側も再来店のきっかけに、紹介された側も新規来院のきっかけになるでしょう。

InstagramなどのSNSと組み合わせることで、口コミは何倍にも集客が高まる効果的な集客方法です。

(2)チラシのポスティングで周辺地域住民へアプローチ

チラシで、悩みを抱えた潜在顧客へアプローチでき良質のリピーターを獲得できます。

チラシのポスティングは、ウェブではアプローチが難しい層への提案も可能だからです。

チラシのポスティングでは、店舗周辺にカイロプラクティックサロンの情報を記載したチラシをポスト投函します。

狙うのは、周辺地域で以下のような悩みを抱えた潜在顧客へのアプローチです。

  • 最近身体の調子が悪く、どこかでケアしたい
  • 過去に施術を受けたサロンでは効果が得られず、他のサロンを検討している

定期的に通える距離内にポスティングをすることで、来院後のリピーターを獲得しやすくなります。

#1.チラシへ記載する情報の選定

チラシポスティングの効果を活かすためには、チラシに記載する情報の選定がポイントです。

こちらが書きたいことを好きなだけ書くのでは、いちばん伝えたい情報が伝わらずに、チラシがゴミ箱行きになってしまいます。

記載内容は必要最小限の情報に留めましょう。

「誰におすすめなのか」、「来院するとどんな悩みが解決できるのか」について明確に記載します。

例えば、ばくぜんと「全身の不調を感じる方に!」というキャッチフレーズでは明確ではありません。

それよりも、「40代女性が感じる目の奥のズンとした疲れに!」の方が集客力は格段にアップします。

また、チラシを見た後の行動を促すために、「チラシを見てお電話で予約してくれた方には500円割引サービス!」といった誘導する文言を入れるとより効果的です。

チラシのデザインからポスティングまでをウェブ上でワンストップで完結してくれるラクスルというサービスもあります。

(3)ブログやホームページは顧客にとっての道しるべになる

ブログやホームページは、カイロプラクティックの専門家ならではの深い情報提供ができ新規顧客を誘導するための効果的な経路になります。

ホームページでは、施術者の顔写真や実績、サロンの様子がわかる内観写真や動画、アメニティ、サービスの値段や詳細な内容、顧客の声といった、他の広告媒体には掲載しきれない情報を掲載できます。

また、ブログやホームページ限定で配信する施術メニューや割引サービスを設定することで、集客効果を測定しやすい集客ツールです。

サロン内での出来事や、施術者や経営者の人柄を反映させた記事の発信を続けて、顧客の信頼や親近感を獲得できるでしょう。

しかし、気をつけるべきこともあります。

#1.専門家のブログだからこそ気をつけるべきこと

見込み顧客があなたのブログやホームページを訪問したのは、あくまでカイロプラクティックの専門家だからです。

プロブロガーや芸能人のブログを読みに来たのとは目的が異なります。

ですから、専門カテゴリー以外の日常に関する記事を配信しすぎないように気をつけましょう。

個人的な信頼や親近感を狙う記事を多用するのは、カイロプラクティックの専門家としてのポジションを確立した後で十分です。

あくまで、専門カテゴリーであるカイロプラクティックに関連する記事を主に配信しましょう。

かといって、ブログ記事中に専門用語を多用すると読む気をなくして離脱されてしまいます。

一般の方にも伝わるわかりやすい文章へ変換する配慮も常に必要です。

顧客の肌に直接触れるサービス業だからこそ、ホームページやブログで深い意味のある情報を提供しましょう。

そうすれば、ホームページやブログで見込み顧客は安心感を与えられ、来院するための背中を押してもらえます。

情報の発散力が高いTwitterなどのSNSと組み合わせることで、ブログやホームページは何倍にも集客が高まる効果的な集客方法です。

(4)位置情報広告で顧客を絞り込む

ジオターゲティング広告とも言われる位置情報広告は、スマートフォンから取得したGPS・Bluetooth・Wi-Fi等の位置情報データをもとに受け手を絞って配信される広告です。

店舗型経営に強い集客方法なので、カイロプラクティックサロンでも威力を発揮するでしょう。

行動履歴をもとに特定のエリアに訪れたことがあるターゲットに、ピンポイントで広告を打つことができます。

例えば、以下のようなターゲティングが可能です。

  • ライバルのカイロプラクティック・整体店舗を訪れたことのある人
  • 最寄り駅を頻繁に利用する人
  • 自店舗から半径5kmに居住する人

ジオターゲティング広告は新店舗の認知促進や、潜在層の掘り起こしに効果的な広告手法です。

ジオターゲティング広告(位置情報広告)の仕組み、メリット・デメリット、主なプラットフォームについての記事で説明しています。

(5)インスタグラムを代表としたSNS集客

多くのカイロプラクティックサロンで、20代から30代の女性層の顧客が最近増えています。

20代から30代の女性層は、画像系のSNSであるInstagramのユーザー層とほぼ重なり合います。

そして、多くの見込み顧客が来店前に気にする、施術者やサロンの雰囲気を写真や動画でリアルタイム配信できるので、新規顧客の獲得、そしてリピート顧客の定着で集客力を発揮してくれます。

アカウントの登録はInstagramのアプリケーションで行えます。

iPhoneのダウンロードページはこちら

Androidのダウンロードページはこちら

4.自分の店の顧客層が見えれば一段上の集客ができる

従来、カイロプラクティックサロンの顧客層は30代から50代の女性がメインでした。

しかし、現在はその顧客層に大きな変化が訪れています。

(1)顧客の年齢層が広がっている

現在、カイロプラクティックサロンの顧客層は20代〜60代の男女へと拡大しています。

その理由は主に2つあります。

1点目は、高齢化社会が進むにつれて、従来のターゲット層がシニア層へシフトしている点です。

2点目は、シニア層のみならず、20〜30代の若年層でも「予防医療」への興味関心が高まっている点です。

高齢化社会の影響から、今後医療保険費の確保が難しくなり、現状の医療費負担3割という社会保険制度が崩壊するのでは、と予想されていることが要因です。

カイロプラクティックサロンは今後も集客ターゲットが増え、さらなる需要の増加が期待される業界です。

しかし、集客を考える際は、ターゲット層の広さに引きずられ過ぎないように気をつける必要があります。

まずは施術者の得意技術を考慮して、自分のサロンで集客したいターゲットを明確に設定しましょう。

そのうえでターゲットに対して最適な集客方法の組み合わせを決めるのが重要です。

(2)カイロプラクティックサロンに求められるのは集客効果の可視化

カイロプラクティックサロンの顧客層を踏まえたうえで重要なのは、集客方法の効果を可視化(見える化)する仕組みの準備です。

集客方法にどのくらいの反響があったかを分析しなくては、次回の集客作業にうまく繋げられません。

例えば、ポスティングチラシで新規来院を促すキャンペーンをするとします。

もし、ポスティングを投函した日から1週間後に10人の新規来院があったとしても、それがチラシの集客効果によるものなのかはわかりません。

チラシの集客効果を知る簡単な方法は、来店時にアンケートなどの方法で利用客に来店のきっかけを直接質問することです。

そして、チラシにちょっとした一工夫を加えることでも集客効果を可視化できます。

例えば、チラシに『来院時に「○月○日のチラシを見た!」と言えば、プラス10分の施術サービス!』と盛り込むことにより、来院受付でチラシの集客効果を数えることができるのです。

#1.さらに踏み込んだABテストでの集客力分析

ABテスト」という、一段レベルの高い集客データの活用法もあります。

例えば、チラシのベースデザインは変えずに、ターゲット層を変更したキャッチフレーズだけ変更して配布し、1回目と2回目の問い合わせ数の違いを測る方法です。

これが「ABテスト」と言われる集客データの活用法で、より反響が大きかったキャッチフレーズをもとに発行部数を増やして集客効果を上げることができます。

具体例として、1,000枚の同デザインのチラシのうち、500枚を以下の1番のキャッチフレーズ、残り500枚を2番のキャッチフレーズで印刷し、同じエリアで、同じ時期に1,000件ポスティングします。

  1. 「血行を良くして朝の目覚めが良くなる!」
  2. 「神経を鎮めて寝付きが穏やかになる!」

どちらのキャッチフレーズがより問い合わせが多いかを比べてみれば、いま、どちらに見込み顧客がより大きな関心を持っているか知ることができるでしょう。

集客効果をあいまいにすることなく、常に数値化して考える習慣をつけることが重要です。

まとめ

高齢化社会の拡大や予防医療へ対する若年層の関心が高まり、カイロプラクティックサロン業界の需要は今なお増え続けています。

それに伴い、副業での個人サロン開業や、訪問型サービスなどの業界新規参入プレイヤーも増加しています。

競合が増える中でも安定した経営を保つには、集客力強化の継続が重要です。

集客を強化するにあたり、以下の2点が重要です。経営者であれば常に意識するように心がけましょう。

● 集客は掛け算!集客方法の「組み合わせ」を間違えない
● 集客効果は必ず「見える化」できる仕組みをつくる

以上の2点を経営者自身が把握していれば、業務上委託できる部分は専門家に依頼すれば経営効率がアップします。

外部の専門家をうまく利用すれば、速く、安く、そして効率的に「お客がお客を呼ぶ」集客のサイクルを作り出せます。

集客のサイクルを手に入れれば、すべてのカイロプラクティックサロン経営者にとって、集客は面倒でマイナスな作業ではなく、経営を楽しめる最高のツールへと変わるでしょう!

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